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余韻
Yoinn — Nara, Gojo
旅の余韻が、はじまる宿
旅の終わりが、はじまりになる宿。
江戸から続く宿場町の面影が、 今もこの路地に残っている。 余韻は、そんな五條の記憶を 纏った一棟の宿。 ここでしか浸かれない、時間がある。
知る
吉野へ、天川へ、飛鳥へ。 奈良と和歌山を結ぶ道の途中、 旅人たちがここで夜を明かした。 江戸から続く新町の路地は、 今もひっそりと、その記憶を帯びている。 歩けば、時代の重さに触れる。
泊まる
築100余年の町家、一棟貸しの宿。 古い時間に、浸かるように泊まれる。 太い梁、土壁の質感、静かな坪庭。 この建物が積み上げてきた空気が、 今夜の部屋になる。
過ごす
古い町家に帰るように、過ごす。 縁側で、日が暮れるのを見る。 朝、誰にも邪魔されずコーヒーを飲む。 この一棟に、自分たちだけの夜がある。 静けさが、贅沢になる。
読む
五條という町のことを、少し話したい。
師は、死ぬ三ヶ月前に待っていた。
朝廷は、雨を注文していた。
亀石は、まだ西を向いていない。
余韻という宿を、引き継いだ日のこと。