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6月の余韻|みたらい渓谷と、吉野川の蛍。
6月の奈良は、雨と緑の季節だ。 梅雨の晴れ間を選んで、天川村へ向かう。みたらい渓谷——エメラルドグリーンの淵と、大小の滝が連なる渓谷は、新緑のこの時期が、一年で最も水の色が鮮やかだと思う。 みたらい渓谷へ 天川川合を起点に、遊歩道を歩く。川沿いの道は木々が高く、日差しがまだらに差し込んでくる。ひんやりとした空気の中に、水… -
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5月の余韻|長谷寺のぼたんと、五條の一棟貸しで過ごす初夏前夜。
5月の奈良は、桜が終わってからはじまる。 吉野山の花が散ると、次は長谷寺のぼたんだ。399段の登廊(のぼりろう)の両脇に、約150種・7,000株の花が咲き並ぶ。屋根のついた石段を上りながら見上げると、ぼたんの色が次々と変わっていく。赤、白、ピンク、淡い黄色。それほどの量の花を一度に見たことは、なかった。 長谷寺へ 真言宗豊山派の… -
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4月の余韻|奈良・吉野の桜と、五條の一棟貸しで過ごす春。
4月の吉野山は、春の奈良の中心にある。 下千本、中千本、上千本——山をそのまま染める約3万本のヤマザクラ。桜は植えられたものでなく、1300年にわたって神木として守られてきた。それを知ってから見ると、山の見え方が少し変わる。 吉野山へ できれば午前中に山へ入りたい。人が多くなる前の、まだ静かな時間に歩くと、桜の下で自然と足が止…