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余韻 奈良五條
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吉野 — エリアガイド

吉野
Area Guide

吉野

修験と桜の聖地 — 余韻から車で約35分

奈良県南部、紀伊山地の北端にある吉野山は、7世紀ごろから修験道の根本道場として知られてきた。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部であり、山全体が信仰の対象となっている。

春になると、下千本から上千本にかけて3万本以上の桜が咲き揃う。「一目千本」と呼ばれるその景観は平安時代から詠まれてきた。ただし吉野の時間は桜の季節だけに限らない。新緑の初夏、静かな秋、雪に覆われた冬の蔵王堂——いずれも人が少なく、山の本質に近い。

余韻から車で35分。日帰りでも十分に回れるが、朝一番に出ると、観光客が到着する前の静かな時間を歩ける。

後醍醐天皇が南朝を開いたのは、この山の上だった。

Places

金峯山寺(蔵王堂)

7世紀ごろ役行者によって開かれたとされる修験道の総本山。国宝の蔵王堂は高さ約34メートルの木造建築で、日本最大級とされる。本尊の金剛蔵王権現は、釈迦・千手観音・弥勒菩薩が一体となった日本独自の仏で、青緑色の体に火焔を背負う姿が特徴的。秘仏として普段は扉が閉じられており、特定の期間のみ公開される。

吉水神社

もとは金峯山寺の僧坊として建てられ、南北朝時代には後醍醐天皇の行在所(南朝の皇居)となったとされる。豊臣秀吉が五千人を従えて花見の本陣を構えた場所としても知られる。世界遺産に登録されており、境内の「一目千本」の眺望から下千本の桜を一望できる。

金峯神社

吉野山の最奥部、奥千本に位置する。役行者が修験道を開いたとされる聖地のひとつで、周囲は深い杉林に囲まれている。下千本・中千本の賑わいとは別の静けさがあり、吉野の中でも訪れる人が少ない場所だ。