Area Guide
飛鳥
古代日本の都 — 余韻から車で約45分
7世紀、この盆地に日本の都があった。飛鳥時代と呼ばれる約100年間、推古天皇から持統天皇まで、数代の宮殿がこの狭い盆地の中に次々と置かれた。仏教が伝来し、律令制度が整い、日本という国家の輪郭が形成されたのはここだ。
都が奈良へ移った後、飛鳥は農村に戻った。そのおかげで、古墳や寺院の遺構が開発されることなく現代まで残った。石舞台古墳の巨石も、高松塚古墳の壁画も、権力者の痕跡が田畑の中にそのまま残っている。
自転車で回るのが定番だが、早朝に歩くとまた別の景色が見える。観光客が来る前の飛鳥は、ただの静かな田舎だ。
高松塚古墳の壁画が発見されたのは1972年。被葬者は今も特定されていない。
Places
石舞台古墳
7世紀初頭に造られたとされる方墳。表土が失われ、30個以上の花崗岩が露出した状態で残っている。総重量は2300トンを超えるとされる。蘇我馬子の墓との説が有力だが確定していない。内部の石室に入ることができ、巨石が組み合わさる様子を間近で見られる。
高松塚古墳
1972年に極彩色の壁画が発見されたことで知られる7世紀末〜8世紀初頭の古墳。男女の群像・四神・星宿図が描かれていたとされ、発見当時は飛鳥美人と呼ばれる女性像が話題を集めた。現在、壁画は保存のため古墳から切り離されており、近くの壁画館でレプリカを見ることができる。
飛鳥寺
596年に蘇我馬子の発願によって創建されたとされる、日本最古の本格的仏教寺院のひとつ。現在の建物は江戸時代以降のものだが、本尊の飛鳥大仏(釈迦如来像)は609年造立と伝わり、日本最古の仏像とされる。当時の伽藍跡は発掘調査で確認されており、礎石が境内に残る。